瑠璃ガール<65>
※本館「現代編」設定の2人です※
速くもなく、遅くもない足取りで、高彬は歩いて行く。
高彬の数歩後ろを歩きながら、あたしの頭の中はグルグルと忙しく回転していた。
高彬、なんで急に態度が変わったんだろう?
あたし、何か変なこと言った?それともした?
そう言えば、高彬、さっき代田くんに何言われてあんなに怒ったんだろう?
そもそも、どうして高彬が急にここに現れたのかしら・・・?
このまま駅に着いたら、電車に乗って、それで家の前で別れて───
そしたらこんな気持ちのまま年を越すことになっちゃう!
そんなのはイヤ!
「高彬、待って!」
気が付いたらあたしは大声を出していた。
高彬は立ち止まって振り返り、近くを歩くカップルがちらりとあたしを見たけど、すぐに興味をなくしたみたいにそのまま談笑しながらあたしたちを追い越して行く。
暗がりで高彬の表情ははっきり分からなかった。
「あの・・・」
言いながら、必死に言葉を探す。
だって何言うかなんて、何も考えてなかったんだもの!
とにかく、何か言わなきゃ、高彬を引きとめなきゃ、ってそれだけだった。
高彬は静かにあたしの話を待ってる風で、その感じが余計にあたしを落ち着かなくさせる。
「高彬、クリスマスプレゼントちょうだい!」
「え」
高彬の驚いたような声が聞こえ、言ったあたしもびっくりだった。
プレゼントをくれ、だなんて、な、何を言ってるのかしら、あたしは・・・
と、頭の片隅では思いつつ、でも、頭のもう片隅では自分の言葉に加勢する気持ちが確かにある。
「だって、あたし、高彬からクリスマスプレゼント何ももらってないもの!」
そうよ、もらってないわよ!
「あたしはマフラーあげたのに、ずるいわ!」
「え、でも、あれは悔しくて編んだんじゃ・・」
「高彬にあげたくて編んだのよ!あたしは手編みのマフラーあげたのに、高彬からは何もないなんて不公平だわ!」
言ってるうちに本当にその通りなような気がして来て、あたしはダンと足を踏み鳴らした。
「あのマフラー編むのにあたしがどれだけ苦労したと思ってるのよ!5日間、寝る間を惜しんで飲まず食わずで・・・って、もちろん少しは食べたし寝たけど、でも、志乃さんに付きっきりで教わったんだから!色だって高彬の好きそうなの選んだし!」
暗がりに目が慣れたのか、虚をつかれたような高彬の顔が見える。
言いだしたら止まらなかった。
「高彬呼び出すのだって、融使って苦労したし、服だって暖かくて可愛く見えるの選んだし、なのに川に流されちゃうし。あたしのマフラーは桃太郎かってのよ!ドンブラこじゃないわよ!」
「いや、誰も桃太郎とは・・」
高彬はきちんと訂正を入れてきたかと思ったら、少しの間、何かを考えるように黙り込み、あたしに歩み寄って来た。
<続>
これは実質上の告白なのでは?!どうする?高彬!まだ年を越していない2人にクリックで応援をお願いいたします。
↓↓
**イラスト・藍さん**
今年も藍さんの素敵イラストを使わせていただきます!
藍さん、感謝です。
速くもなく、遅くもない足取りで、高彬は歩いて行く。
高彬の数歩後ろを歩きながら、あたしの頭の中はグルグルと忙しく回転していた。
高彬、なんで急に態度が変わったんだろう?
あたし、何か変なこと言った?それともした?
そう言えば、高彬、さっき代田くんに何言われてあんなに怒ったんだろう?
そもそも、どうして高彬が急にここに現れたのかしら・・・?
このまま駅に着いたら、電車に乗って、それで家の前で別れて───
そしたらこんな気持ちのまま年を越すことになっちゃう!
そんなのはイヤ!
「高彬、待って!」
気が付いたらあたしは大声を出していた。
高彬は立ち止まって振り返り、近くを歩くカップルがちらりとあたしを見たけど、すぐに興味をなくしたみたいにそのまま談笑しながらあたしたちを追い越して行く。
暗がりで高彬の表情ははっきり分からなかった。
「あの・・・」
言いながら、必死に言葉を探す。
だって何言うかなんて、何も考えてなかったんだもの!
とにかく、何か言わなきゃ、高彬を引きとめなきゃ、ってそれだけだった。
高彬は静かにあたしの話を待ってる風で、その感じが余計にあたしを落ち着かなくさせる。
「高彬、クリスマスプレゼントちょうだい!」
「え」
高彬の驚いたような声が聞こえ、言ったあたしもびっくりだった。
プレゼントをくれ、だなんて、な、何を言ってるのかしら、あたしは・・・
と、頭の片隅では思いつつ、でも、頭のもう片隅では自分の言葉に加勢する気持ちが確かにある。
「だって、あたし、高彬からクリスマスプレゼント何ももらってないもの!」
そうよ、もらってないわよ!
「あたしはマフラーあげたのに、ずるいわ!」
「え、でも、あれは悔しくて編んだんじゃ・・」
「高彬にあげたくて編んだのよ!あたしは手編みのマフラーあげたのに、高彬からは何もないなんて不公平だわ!」
言ってるうちに本当にその通りなような気がして来て、あたしはダンと足を踏み鳴らした。
「あのマフラー編むのにあたしがどれだけ苦労したと思ってるのよ!5日間、寝る間を惜しんで飲まず食わずで・・・って、もちろん少しは食べたし寝たけど、でも、志乃さんに付きっきりで教わったんだから!色だって高彬の好きそうなの選んだし!」
暗がりに目が慣れたのか、虚をつかれたような高彬の顔が見える。
言いだしたら止まらなかった。
「高彬呼び出すのだって、融使って苦労したし、服だって暖かくて可愛く見えるの選んだし、なのに川に流されちゃうし。あたしのマフラーは桃太郎かってのよ!ドンブラこじゃないわよ!」
「いや、誰も桃太郎とは・・」
高彬はきちんと訂正を入れてきたかと思ったら、少しの間、何かを考えるように黙り込み、あたしに歩み寄って来た。
<続>
これは実質上の告白なのでは?!どうする?高彬!まだ年を越していない2人にクリックで応援をお願いいたします。
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**イラスト・藍さん**
今年も藍さんの素敵イラストを使わせていただきます!
藍さん、感謝です。
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